「ナチュラルだけどカラフル」手作りコスメの魅力
お肌に優しいナチュラルコスメ。お手入れメインの基礎化粧ならともかく、口紅やアイカラーなどは、「ちゃんと色が出る?色のバリエーションは?」など、興味はあっても、なんとなく機能性に疑問を持ってしまう方も多いのでは。。実は、お肌や体に優しいだけでなく、バッチリおしゃれになれるんです!「カラフルオーガニック」主宰の山本由紀さんに、魅力を語って頂きました。
(写真 しいれいフォト)
わたしが主宰している「カラフルオーガニック」のモットーのひとつに、「ナチュラルだけどカラフル」というのがあります。
お肌にやさしくて、ナチュラルなものを使いながらも、やっぱり華やかなメイクも楽しみたいと思ったんです。
お化粧っていったいなんのためにするのでしょう。
「綺麗になりたい」
もちろんそうでしょう。もうひとつ、わたしが考えているお化粧の醍醐味は、
「ワクワク」 です。
やっぱり、お化粧して、華やかな色、好きな色を使ったり、キラキラしたりして、気持ちがアガる、ワクワクする、ということ、
オシャレして、好きなもの、美しいものに囲まれて、過ごすこと。それが、わたしたちの心に、どれほどの潤いと彩りを与えてくれることでしょう。
化粧水やクリームは手作りできるけど、 口紅やアイカラーまで手作りできてしまうなんて、はじめて知ったときは、本当に驚きました。
マイカを中心とした、ミネラルの色材と、オーガニックの植物オイルなどを使って、お肌に優しくて、それでいて発色が綺麗な、口紅、アイカラーが作れてしまうんです。
しかも、色材を何色か混ぜて、オリジナルカラーを作ることもできるんです。本当に嬉しい発見でした。
ナチュラル&カラフルは、両立できるんだ!
そして、講座をやるようになってからわかったのですが、
わたしのように、口紅を塗ると、荒れてしまったり、皮剝けがひどかったり、というような悩みを持つ方が、とても多かったのです。
もう10年以上、口紅を塗っていません。なんていう人も。そういう人が、講座に来てくれて、喜んでくれて、本当に嬉しく思いました。
ファンデーションも同じでした。
しっかりカバーのファンデーションを、しっかり落とそうとすると、どうしても、お肌に必要な油や常在菌まで、洗い流してしまうことになります。
それは、わたしたちが思っている以上に、お肌にとっては大きなダメージで、いわゆる「敏感肌」も、 実はこの「クレンジング」が原因となっていることが多いのではないかと思っています。
だから、カラフルオーガニックで作るアイテム、ファンデーション、日焼け止め、アイカラー、チーク、口紅はすべて、石けんで落とせるように作っているんです。
もうね、これだけで、お肌は、ぐ~んとパワーアップするんです。これはね、もう大声で叫びたい!もっとたくさんの人に伝えたい!
といつも思っていることなんです。
お肌の営みをリスペクトしてあげて、そして洗いすぎないこと、
これを守っていれば、お肌はとっても元気に、健やかになってくれる。これは、20代じゃなくても、わたしのように35歳を過ぎていても、ですよ!
だから、必要以上にカバーすることも、だんだん必要なくなってくるんです。そうなると、ますますシンプルケアに。そしてお肌はますます綺麗に。
嬉しいスパイラルです。
ファンデーションが少しだけ薄づきでも、
眉が整っていて、アイメイクとリップメイクを綺麗にしていると、メイク感やきちんと感はちゃんと出てくるものです。
メイクの印象は、ほとんどは、目元と口元で決まります。
人の印象って、思っているよりけっこう曖昧なものなんですよね。 人に会うときは、ファンデーションをしっかり塗らなきゃ!というのもひとつの思い込みで、ファンデーションを塗っていなくても、たとえばルースパウダーだけだったりしても、意外と人は気づいていなかったりする。
おもしろいです。
わたしたちは、たくさんの 「~ねばならない」「~するものだ」
という枠組みの中で暮らしていて、その中にいるときには、枠組みがあることにすら気づかない。でも一度、なにかのきっかけでその外に出てみると、自分がいた場所を外から見ることができて、はじめて、枠組みや思い込みの存在に気づき、そこから自由になることができるんです。自由になって心が軽くなったり、思考が柔軟になったりしたこと、
これも、コスメの手作りを始めてから、実感していることのひとつです。
山本由紀
- カラフルオーガニック主宰。
敏感肌の悩みと家族のアトピーをきっかけとして、コスメライターからオーガニックコスメアーティストに転身する。口紅やアイカラーなどのカラーアイテムを中心に、ナチュラルだけどカラフル」、「大切な人に使いたいもの」をモットーに、手作り講座の開催、商品開発をおこなっている。
http://colorfulorganic.jp