Jun 2, 2015

オーガニック先進国・イタリアでのスローライフ

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食品の安全性や、環境問題の意識の高まりから、世界のオーガニックの市場規模は拡大を続けています。中でもアメリカやヨーロッパは関心の高い人も多く、食や環境に対する教育も熱心で、オーガニックな暮らしをより、身近に感じられるようです。そこで、北イタリア・ベルガモ在住の飯島さおりさんに、自然派志向のパートナーとの、ちょっぴり大変でもある?!スローライフについて、ご紹介頂きました。


「ヘルシーに生活したい!」と考えるようになったのは、30代になってからでした。

某航空会社でCAとして勤務していた私は、生活リズムは不規則、食生活も乱れていました。仕事の時は会社からのお弁当や外食(CAは防腐剤の入ったお弁当を毎日食べているから死んでも腐らない、と冗談で言われるほど・・・)。オフの日は睡眠を優先し、食事の時間帯は不規則。時には友人と外食し、お酒は浴びるほど飲んだりと、今振り返ると健康とは程遠い生活でした。

そんな生活を続けていたある日、朝起きると、私の周りにある物全てが私を軸にぐるぐると回って見え、右も左もわからず歩けないという状態になりました。不規則な生活、およびストレスからの自律神経失調症と診断されました。

CAの仕事は体力勝負、若さを過信して好き放題やっていた私も、これをきっかけに少しづつ健康を考えるようになり、オーガニックにも興味を持つようになりました。

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食の安全が個に浸透しているイタリア

現在は、CAのお仕事は退職し、イタリア人パートナーと北イタリアに在住しております。

ここイタリアでは、1986年のチェルノブイリの事故で小麦畑が汚染され、主食のパスタが食べられなくなった時、イタリア人は放射能の危険にめざめ、1年後には原発廃止を決めたという事実が物語るほど、スローライフや食の安全を個で意識している方がとても多いんです。そんな環境の中で、オーガニックなイタリアでの生活をご紹介できたらと思っています。

まず、イタリアでのスローライフをご紹介するにあたり、パートナーの存在は欠かせません。彼はとても自然志向が強く、そのこだわりに、最初は戸惑いを感じることもしばしばありました(笑)。

彼のこだわり(=小さな不便さ)のひとつは、電子レンジを使用しないことです。冷めたものをちょっと「チン」したくても、いちいちお鍋に入れて温める、冷凍しておいた食品などは自然解凍、もしくはビニール袋に入れて湯煎解凍と時間がかかります。。

また、食料品、特にお肉に関してのこだわりはとても強いです。

スーパー(一般的な)で販売されているお肉は、まず買わない。私が、たとえ内緒で買って食卓に出しても、すぐにバレてしまい、食べないというこだわりぶりです。(どの部位がどれくらい冷蔵庫にあると把握しているぐらい。。単に食いしん坊なだけ(笑))

どこでどのように飼育されたお肉なのか、出処が分からなければ、口にしたくないという、彼の言い分、ある意味贅沢なこだわりではあります。幸い、農牧業を営む友人や知り合いを通じて、直接新鮮なお肉を農牧場から購入させて頂いています。

ただ、今日はステーキにしようと思っても、山の農牧場まで買いに行く時間はないので、その日の食卓に出すことは難しいですが・・・。

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我が家では、スーパーは主にオーガニック専門店を利用しています。食料品から、生活雑貨、コスメまで多種の品が並んでいます。日本でいう「オーガニック」とは、有機JAS法により、認証を受けたもの(自称してはならない。)、簡単に言えば、野菜の場合は、一定期間化学農薬、化学肥料、除草剤を用いず育てられた作物。または、それらを使った加工物です。

イタリアでは『ビオロジコ』と『ビオディナミコ』と言います。『ビオロジコ』は日本で言うところのオーガニック。つまり一切化学物質を使わないというわけではありません。

一方『ビオディナミコ』は、「月やその他の天体の動きが食物に与える作用を重視した農業暦を用いて栽培されたもの」で、農薬や化学肥料は一切使われていません。

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彼のお父様は、ビオディナミコの畑を趣味(ほぼ、趣味という域を超えた広範囲ですが)としています。おかげで、四季折々、季節にあった野菜をいただくことができます。普通のスーパーで販売されている形も色も綺麗な野菜たちではなく、色も形もまちまちですが、それがとてもスローライフを感じさせてくれます。

私がいつも行く、オーガニックのスーパーにも日本にはない、いろいろと興味深い商品があります。 それは、また次回ご案内させて頂きます!

飯島 さおり

約15年間の航空会社での勤務を経て、イタリア・Bergamoに移住。ファッションセレクト・サイトショップ『SaoRice(サオリーチェ)』を立ち上げ、主にヨーロッパの人気商品、カスタマイズにこだわったオリジナル商品を日本へ発信している。また、イタリアブランド日本展示の際の翻訳や、イタリアファッションサイトの翻訳など、幅広く活躍している。
http://www.saorice.com/
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