Aug 18, 2015

世界一やさしいヨガで疲れた女性たちを“ゆるめたい” 「和みのヨーガ」ガンダーリ松本さん(前編)

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気の休まるひまのない、子育てママやフルワークOLさん。家事に育児に仕事にフル稼働の毎日で、気付いてみたら自分の時間なんて皆無、余裕がなく笑顔も消えていた、という方も多いのではないでしょうか。そんな疲れた女性たちに試していただきたいのが、日本人の智慧から生まれた整体法「和みのヨーガ」。女性に人気のヨガですが、まだ「体が硬いからダメ」「ポーズが難しそう」と思っている方は多いのではないでしょうか。でも“世界一やさしいヨガ”といわれる和みのヨーガは、体が硬くても運動が苦手でも、なんの問題もありません。今すぐ誰にでもできる、楽で心地いい“日本伝統のお手当て法”なのです。


前編「和みのヨーガ」かんたんワークつき

出迎えてくれた創始者のガンダーリ松本さんは、その場がふわっと温かくなるような笑顔が魅力的。鈴の転がるような軽やかな語り口で、でも真摯に女性たちへ伝えたい思いを語ってくれました。

――「子どもが言うことを聞いてくれない」と、子育てに疲れているお母さんは多いですよね。
「言うことを聞かないのは、お母さんが心の中で無意識に抑圧していることを、お子さんが代わりにやってみせてくれているんです。たとえば、お子さんが泣くとイライラするのは、お母さんが『泣いちゃいけない』と我慢してきたからなんです。また、親に『口答えしちゃいけない』と我慢してきたお子さんは、なんだかんだ口答えしてくれる(笑)。ですから、『お母さんだって泣いていいんだよ、口答えしていいんだよ』と自分に許可を与えればいいんです」

――なるほど、子は親の姿を「逆」に映しているんですね。
「そうなんです。たとえば『この子はなんてグズなの?』とイライラするときは、お母さん自身が焦っている証拠。自分の心のバランスが崩れていることに気付くのがまず第一です。だいたいお子さんは、お母さんが『早く早く!』と急かすほど、ゆっくりしてくれるもの(笑)。逆に映す鏡だということに気付かないうちは、『どうしてこの子は言うことを聞かないの?』とイライラしますけど、お母さんが自分の焦りを自覚すれば、お子さんのほうも聞き分けが良くなって、素直になるんです。お子さんをなんとかするんじゃなくて、自分が『気付く』ことのほうが大事なんです」

――「間違ってはダメ」「がんばらなくちゃ」と焦るまじめなお母さんは多いですよね。
「一生懸命がんばって『いい親じゃなきゃいけない』と思って、お母さんが何でもやってあげる。そうすると、一人では何もできないお子さんに育ってくれるんです(笑)。『いい母になろう、いい妻になろう』とがんばればがんばるほど、家族がなまけものになって、『どうしてあなたたちはそうなの!』とカーッとなってしまう。逆にお母さんがボーッと何もしないでいると、お子さんはしっかりと自立した子に育つんです」

――なるほど、では「勉強しなさい」も逆効果でしょうか。
「私たちって、「やりなさい!」と命令されるとやりたくなくなるでしょう? でも、『しなくてもいいわよ』と言われるとやりたくなる。『勉強しなくてもいいわよ』と言えば、勉強したくなるんですよ(笑)」

――それはどうしてなんでしょう?
「これはもう宇宙の、神代からの原理。日本の神話でも、イザナギがイザナミに『決して中を見てはダメ』と言われたのに、のぞいちゃうお話があるでしょ? 『鶴の恩返し』にもそんな話がありますよね。夫婦だってそう、ご主人に『飲んで帰っちゃダメ』と言えば、必ず飲んで遅くに帰ってきますから(笑)。ですから、お母さんはなるべく『いい母、いい妻、いい嫁』でいることをやめて、あれこれ「ダメダメ指令」を出すのをやめると、お子さんもご主人もお姑さんも自然と優しくなってくるんです」

――「いいお母さんをやめよう」と言われると、気持ちが楽になりますね。
「楽になってほしい。実は、子どもは3歳から全部わかっているのに、わからないふりをしているんです。本当は一人できちんとお行儀よくできるのに、お母さんがそばにいると、とたんにわがままな怪獣になっちゃう(笑)。わざと怪獣のふりをしているの。お母さんが口に出している言葉ではなくて、心で思っていることのほうが手に取るようにわかるんです。『あー、うるさい。どっか行かないかなー』と思っていると、見事にまとわりついてくれるでしょう(笑)。子どもは賢く見抜いて、わざとわがままになりますから、お母さんはまず自分の素直な気持ちに気付いてみてください」

――ひょっとして、子どもだけじゃなくて大人もみんな同じなのでしょうか?
「みんなそう。大人だって、精神年齢は10歳の子どもと変わらないんだから(笑)、やれと言われるとやりたくなくなる。でも子どもは素直に感情を出すけれど、大人は心で思っていても表に出さないから、ストレスがたまるの」

――「ストレスがたまる」といいますが、具体的な症状はどのように体に現れるのでしょうか?
「たとえば『怒り』だったら、『怒っちゃいけない』と抑えるほど、腕の付け根あたりに気配りのコリができてしまう。欲しいものを我慢していると、ストレスが二の腕についたりします」

gandari3あれこれ気を使いすぎて”気疲れ”している人は、腕の付け根を「よくがんばったね」とほぐす

――なるほど、心を抑圧すると、それが体に現れるんですね。
「筋肉の緊張と共に身体に滞りができて、バランスを崩してしまう。イライラして怒るのは、性格ではなくて、単にホルモンのバランスが崩れているから。そういう時は、足のくるぶしから指3本ほど上にある『三陰交』というツボを手当てします。ここは女性ホルモンの分泌を整えてくれるんです。ここをほぐすだけでも、ホルモンバランスが整ってイライラしなくなります」

gandari1くるぶし上の「三陰交」はリンパの流れを促進するため「若返りのツボ」とも呼ばれる

「あと、鎖骨の下のへこんだ部分を、指先でトントントンとたたく。ここはリンパの流れを整えるところなので、怒りでカーッとした時にトントンすれば、スーッと気が鎮まっていきます。お母さんが黙ってトントンってやりだすと、子どもがそれを見て『あ、ヤバい』と察知して静かになってくれるので、そういう点でもいいですよ(笑)。『怒っちゃいけない』と自分を責めるのではなくて、トントンすればいいんです。そうすると、勢いにまかせて子どもの頭をたたかなくても済むんです」

gandari5「鎖骨下トントン」には、緊張、倦怠感など心の滞りをゆるめて平常の流れを取り戻す効果が

――鎖骨の下をトントン、これは気持ちいいし効きそうですね。
「でもご主人の前でトントンすると、イライラしていることがばれちゃいますから(笑)、そんな時はコッソリ、手の親指と人差し指の間の、血圧調整のツボである『合谷』を押さえて、ゆったりと呼吸をすると、スーッと落ち着いていきます。お母さんもお父さんも、このツボが詰まって硬くなっている人が多いんです」

gandari4「合谷」はストレスのバロメーター。仕事で酷使した脳の疲れをほぐす効果も

――和みのヨーガはハウツーというより、「ゆるむ」ことが最大のポイントなんですね。
「はい。筋肉に緊張があると、脳にストッパーがかかって、『そうしちゃいけない、あれはダメ』という“意識の鎧”ができてしまう。心と体はリンクしているからです。体をゆるめると、脳のストッパーも外れるんです。お母さんも、ゆとりがある時はカリカリしないでいられるじゃないですか。高いお金を出して、お子さんのベビーマッサージを習っているお母さんがいますけど、ベビーなんてマッサージしなくていいの。もともとゆるんでいるんだから(笑)、子どもは放っておいて、ご自分がゆるめばいいんですよ。お母さんが自分をゆるめて四肢のバランスを整えてニコニコしていると、子どもはすごくいい子になりますよ。もともと、わざわざお母さんを困らせるようなことはしないものなんです」

こうしてガンダーリさんは、凝り固まった体をゆるめてくれるツボと、一人でできるお手当て法を教えてくれました。不思議なのは、強く指圧したり、難しいポーズをとるわけではないのに、体がじんわりと温まってきて、とても穏やかでリラックスした気分になること。「あっ、イライラしているな」と思ったらその場でできるので、1分間でも試してみてはいかがでしょうか。
後編では、家庭円満の秘訣と、夫婦でおこなう「ペアワーク」を教えていただきます。

→世界一やさしいヨガで疲れた女性たちを“ゆるめたい” 「和みのヨーガ」ガンダーリ松本さん(後編)

株式会社スタジオポケット

代表取乱役・早川さや香と、お目付け役の青木ポンチを中心に活動する、「地球と社会のほころびを縫う」をコンセプトに発信する物書きユニット。編著作に『未来につなぐ わらごはん』(集英社)、『「勉強しろ」と言わない子育て』(講談社)、『震災から1年後の被災地レポート』(PHP)など。
http://ameblo.jp/studiopocket/
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