Jun 15, 2017

子供と身近な自然を楽しもう~初夏編~

日ごとに日差しが強くなり、日傘や帽子の出番が多くなってきましたね。
今回、「子供と楽しむ身近な自然」を紹介させていただく、真柴みことです。

私は和歌山県で二歳違いの兄弟を育て、息子たちと一緒に身の回りの草花や虫、野鳥の観察を楽しんできました。四季折々に変化する自然に気づくことで、息子たちは興味を持って自分の力で学ぶことを覚えたように思います。息子たちが幼かったころのエピソードを交えながら、ご近所の公園で見られるような、身近な自然をご紹介したいと思います。

小さな花や虫たちの息吹を感じていただけたら嬉しいです。

まちがえた花の名前~アメリカフウロ

それは5月も半ばを過ぎたある日のこと。

「かーさん、アメリカ風呂や~!」

幼稚園の年長組に通っていた次男シンが、大声を上げながら帰ってきました。

「アメリカ風呂・・・?」

「うん。ぞう組の先生に教えてもらったんや。これ。」

にゅっ、と差し出されたのは、小さなピンクの花。

この季節になると、アスファルトの道の端のあちらこちらに咲いている雑草です。

「ああ、アメリカフウロね。」

「うん。アメリカ風呂。でもなんで風呂なんやろ。アメリカの風呂って、ピンク色なんか?」

どうやらシンは、すっかりお風呂だと思い込んでいる様子。

こんな時、「風呂じゃないよ。フウロでしょう。」などと指摘すると、シンはむくれて興味をなくしてしまいます。

園児とはいえ、小さなプライドがあるのです。

「そうだねえ。なんでお風呂なんだろうね~。一緒に図鑑を見てみようか。」

いつも使っている、子供向けの野草図鑑を玄関に広げて、二人でページを繰ってゆくと、ほどなくあらわれた、アメリカフウロ。

「あれ、かーさん、フロとちがう。フウロって書いてる。」

「おやおや、そうだね~。お風呂じゃなかったね。」

「なんやろ、フウロって。」

玄関に腰かけたまま、シンは熱心に図鑑を読みはじめました。

こんな風に興味を持って自分で調べたことは、たとえ雑草のひとつでも、子供は本当によく覚えています。

そして、そこを入り口にどんどん世界を広げてゆきました。

*アメリカフウロ
アメリカ原産の帰化植物。5~6月に5㎜ほどの、小さなピンクの花をつけます。
道端や公園など、ほんの少しの土があれば花を咲かせている、強い植物です。
ぜひ、子供さんと一緒にさがしてみてください。

公園の葉っぱのゆりかご~ヒメクロオトシブミ

公園のツツジを見ていると、葉を小さく小さくたたんだ、きんちゃく袋のようなものが見つかることがあります。これは「オトシブミ」の赤ちゃんのゆりかご。

中には卵がつつまれていて、孵った幼虫はこのゆりかごを食べて育ちます。
オトシブミは体長約4~5㎜。その小さな体で、葉脈をかみ、しっかり葉を折り込んでゆりかごを作るのです。

近くの自然公園ではモチツツジでよく見られるのですが、クヌギやコナラ、バラなどでも見られるとのこと。
葉の主脈を切り、地面にゆりかごを落す種もいます。
若葉の頃、子供さんと一緒にゆりかごさがしをして、オトシブミお母さんの苦労をねぎらってあげてくださいね。

真柴みこと

和歌山県在住、二歳違いの男の子ふたりの母です。自然が大好きで、今は県の支援事業団体の、絶滅危惧種の淡水魚保護活動に携わっています。(主に写真と広報を担当。)息子たちと楽しんだ、身近な自然の素晴らしさをお伝えできればと思います。読み語りボランティアを5年ほど続けていたので、自然絵本の紹介もさせていただきます。 https://www.instagram.com/028mikoto
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